極楽浄土へ【vol.595】

2017年1月30日(月)4時7分
父が旅立った。
享年89歳の生涯。
2日前、病院から電話、慌てて駆けつけると父は酸素マスクをしていた。私たちが行くと、酸素マスクのゴムを伸ばしながら「よう来てくれたな。ありがとう」と言う。こんな穏やかな表情は見たことがない。

紳士で、厳格、花を愛で、季節の掛け軸を愛で、メモ魔だった父。
極楽浄土ではぼーっとして思いっきり羽を伸ばしておくれ。

人生初の喪主を経験した。
遺骨を抱いて霊柩車の助手席から見る風景、馴染みがあるはずなのに霞がかかって違う街のようだ。素知らぬ顔をして立っている広告の看板たち。行き慣れたスーパーマーケットの売り場も何だか他人行儀の光景。
年金機構に父の死を伝える電話をした。極めて事務的。「この度はご愁傷様です」とひとことくらい言ってもバチは当たらないだろう。母が亡くなったときに父がボヤいていたのはこのことだったのか。
元気な頃は説教ばかり聞いてきたが、病を患ってからは泣き言、繰り言ばかりだった。
極楽浄土では穏やかな仏様になれますように。

一生懸命私たちを育ててくれて
ありがとう。

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※父の学生時代の写真です


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by veranda-run | 2017-02-10 23:50 | 日々のるん♪ | Comments(1)